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これからの時代を生き抜くためにいかにしていくべきか、時局や歴史や法則様々な観点から独自の調査をもとに洞察を深めながら記していきます。皆様の感性に良い刺激となれば光栄です。

中国の水を兵器化するアジア戦略(4)~チベットの制圧と水資源の奪取~

中国のダムプロジェクトの背景をみるため
チベットに関して簡単に見ていきたい。


1950年、中国共産党はチベットを支配した。
この時、チベットの人口は600万人であったが、
支配政策のため150万人近くが虐殺された。


この事は、毛沢東がチベットと新疆を制圧し、
7000万人にも上る少数民族を赤化するための政策に他ならない。
現在の新疆ウイグル族に対する政策は
チベット人にしたことをそのまま転用しているのであるが、
このことは後から見ていきたい。


次に、ネパールとチベットをつなぐ道としてナンパラ道と言われる道が存在したが、
中共はネパール王族を殺害することでナンパラ道を封鎖した。
(ネパールはラナ王権が滅んだあとマオイスト(親中派勢力)が政権を握って今に至る)


さらに、ネパールにある5つのチベット文化圏をネパールから切り離し奪取した。
要するに領土を奪ったのであり、それにはインドとカイラス山をつなぐ巡礼道も含まれていた。


中共はチベットの遊牧民を収容所に連行し定住させた。
これはチベット平原の水資源を奪取するための開発のために行ったが
多くの遊牧民は自殺した。


中共はチベットに数百基のダムを建設したが、
何世紀にもかけて育まれたチベット東部の原生林を数百万エーカー伐採し、
多くの洪水を招く結果を引き起こした。


また、新疆と共に世界有数の採掘量を誇るチベット鉱山を開発することで
採掘には多くの水を使用することも相まって、チベットの河川を赤く染め汚染し続けたのである。



チベットの開発は東南アジア周辺諸国にも甚大な被害を及ぼしている。


中国の水不足が深刻であることは皆さん聞いたことはあると思いますが、
中国国内の河川から川を中国側に迂回される政策を中共は行っている。


それにはカナダの企業がトンネルを建設することを請け負い
干ばつ地に水を流すように仕向けているのである。


中国の河川のダムは25万基以上に上り(数年前の数字なので今ではもっとかもしれない)
ダム建設と中共の政策は
メコン川の生態系を破壊し、
このことは東南アジアの深刻な干ばつを引き起こしたのである。


これらからわかるように
中国はアジアの水資源を牛耳ることで周辺国の命綱を握っているといっても
過言ではないだろう。


ではなぜ、このことが大きな問題となって表に出てこないのであろうか?
このことを考えていきたい。


(次に続く)

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