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これからの時代を生き抜くためにいかにしていくべきか、時局や歴史や法則様々な観点から独自の調査をもとに洞察を深めながら記していきます。皆様の感性に良い刺激となれば光栄です。

中国の水を兵器化するアジア戦略(2)~チベット高原、遥かなる水源~

                                                                                                                        @google map
チベット高原から中国の領土を経由し日本海、東シナ海へ貫ける二大河川として
黄河と長江があります。
それを含め、南中央アジアや東南アジアにかけてチベット高原を水源とする河川は9つあります。


これらの河川はアジアの30億人の人々を育んでいます。
チベットでは”シヴァの冠”と言われている。


余談だが、シヴァ神とはヒンドゥー教最高神のトップ3の一人であり、破壊と創造を司る神と言われている。(シヴァ派では最高神とされている)


なぜ、チベット高原がそれほどまでの水源を確保できるのかというと
チベット高原にはチャンタン(氷河)が存在し、
それは北極と南極次ぐ世界で3番目に大きい氷河と言われている。


その中でもカイラス山はチベットの5河川の水源であり、
シヴァ神の住処として神聖視されている。


チベット高原の水源は何世紀にもわたって確保されてきたのは
チベット高原の遊牧民によって維持されてきた。


自然によって生かされると同時に
生態系や自然を保護し維持し続けてきたのである。


しかしながら、
世界地図を見てもわかるように、チベット高原の干ばつ化は著しいものがある。


これは中国の工業化に比例する。
この影響により、チベット高原のチャンタンは70%も早いスピードで氷解している。


では、チベットでここ数十年でなにが起っているのか見ていきたい。


(次に続く)

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